新しいプレプリントが公開されました

助教の藤本がビスマスにおけるスピンHall効果の論文を公開.

助教の藤本によるビスマスにおけるスピンHall効果の論文がarXivで公開されました. それに伴って発表・出版物のページ を更新しました.

  1. "Magnetic Moment vs Angular Momentum: Spin Hall Response in Bismuth" Junji Fujimoto, Yuki Izaki, Yuki Fuseya, arXiv:2508.07200

「スピン流」と単に言うけど,それって角運動量?磁気モーメント?という疑問から出発した問題です. 単バンド模型ではスピン角運動量とスピン磁気モーメントは比例関係にありますが,多バンド系になるとそういう比例関係は成り立たないので,一般には異なる応答を示してもよいわけです. というわけで,ビスマスでどのような違いが出るのかを真面目に計算してみましたという話. スピンHall伝導度の大きさも桁で違うし異方性も全然違うという結果を得ました.実験で見ているのはどっち?という新たな疑問が出てきてしまいました.測定手法によって見ているものが違いそうだと予想しています.

技術的なポイントとして,3次元の波数積分を,等エネルギー面上の2次元積分とエネルギー積分に分けて,等エネルギー面上の積分を,計算幾何学のライブラリCGALを使ってドロネー三角分割した三角形の重みつき和に置き換えたところ.系の対称性も満たすし計算精度もとてもよいです.

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